当社は創業間もない昭和44年より鋳物用中子の生産を行っています。中子造型方法は多様ですが、当社はその中でもシェルモールド法と呼ばれる、量産用の鋳物に適した方法を主として中子を生産しています。
シェルモールド法にて中子を生産するためには、まず中子を生産するための金型が必要です。また、この金型を取り付けて中子を生産するための専用機(シェルマシン=シェルモールド中子用の造型機)が必要です。
シェルマシンに取り付けられた金型は、予め200℃以上の高温にします。この高温に熱せられた金型に、材料であるレジンコーテッドサンド(樹脂がコーティングされた特殊な砂)をコンプレッサーのエアーの力で吹き込みます。吹き込まれた材料は、金型の熱の力で樹脂が硬化し、金型の形状に製品が形成されます。これが鋳造工程でいうところの中子型で、当社はこれを生産し、顧客である鋳物業者に納入しています。

製造受託にあたって

量産品を製造するにあたり、まず金型が必要となります。金型は、鋳造業者さんからお預かりしたものを使用して製造しますが、金型製作の段階でお声がけ頂ければ、コストの最適化を見据え、金型のサイズ、1サイクルでの中子取数などのご提案が可能です。或いは弊社が窓口となり、弊社の提携している金型業者さんにて金型を製造することも可能です。

量産までの流れ

金型が出来上がったら、試作を行います。試作は量産化に向けた重要なプロセスです。
試作は、最適な材料(砂)の選定、コスト減につながる中空化の可否判断、試作トライ後の製品品質チェック、量産に向けた標準書の作成を行います。
製品に不具合がある場合は、お客様にご相談の上、金型の改造を実施します。
造型した中子についてお客様からの承認をいただいたのち、量産を開始します。

設備一覧

メーカーサイズ垂直/水平形式台数工場
東洋シェル600垂直全自動吉田
南精工600垂直全自動吉田
南精工500垂直全自動土師方
南精工500垂直1サイクル吉田・土師方
大阪シェル500垂直全自動吉田
大阪シェル500垂直1サイクル土師方
石田機械500垂直1サイクル土師方
大阪シェル400垂直全自動吉田・土師方
大阪シェル400垂直1サイクル吉田・土師方
大阪シェル350垂直全自動吉田
南精工300垂直全自動吉田・土師方
大阪シェル300垂直全自動吉田
永和工業300垂直1サイクル吉田
石田機械300垂直全自動吉田・土師方
石田機械300垂直1サイクル吉田
南精工300垂直手動吉田・土師方
石田機械400水平1サイクル土師方
中子焼成炉吉田